腸風邪(感染性胃腸炎)にかかったときの対処法

腸も風邪をひきます。その症状は風邪特有の高熱、鼻水、咳などとは違います。胃腸に細菌やウィルスが感染したことによって起こる腸風邪の症状は、激しい下痢や嘔吐になりますので、安静にしていることが大事です。

症状だけみると、腐敗したものを食べたことによってなる腸炎に似ています。けれど腸炎は人にうつる病ではありません。腸風邪はうつります。ご家族に乳幼児や高齢者がいる場合、注意が必要です。

腸風邪の原因と症状

腸風邪といっても、原因は1つではありません。細菌とウィルスが原因ですが、さまざまなものがあります。代表的なものをお知らせしますが、どれが原因でも症状は同じようなので、ご自分の判断で病名を決めつけず、症状がひどくなったら必ず病院を受診してください。

○細菌でなる腸風邪

主な症状は激しい下痢と腹痛です。発熱することもありますが、高熱が続くようならかなり重症だといえるでしょう。

・サルモネラ菌

家畜(牛・豚・鶏)、ペット(犬・猫・爬虫類)が保有している菌です。賞味期限が過ぎた卵、生の魚や肉などはサルモネラ菌がある可能性が高いので、加熱して食べるようにしてください。

ペットは菌を保有していても、自身はほとんど発病しません。排泄物の処理をした後などは、必ず手洗い消毒をしましょう。

・腸炎ビブリオ

生魚を食べることによって感染します。腸炎ビブリオ菌は、海水を好む菌です。魚を調理するときによく水洗いすると、かなり感染を防ぐことができます。

・カンピロバクター

加熱が十分でない鶏肉によって感染することが多く、レバ刺しなどでも感染例がありました。わき水や井戸水でも感染例があるので、生水を飲むときには注意が必要です。

○ウィルスでなる腸風邪

細菌でなる腸風邪は、気温や水温の高くなる夏場に多くなりますが、ウィルスの場合は冬場でも感染します。症状は激しい下痢と嘔吐です。

・ロタウィルス

冬の2~3月に発生することが多い腸風邪で、乳幼児がかかると重症化します。白い水様便が大量にでるので、乳児はおむつかぶれに注意が必要です。水分補給は欠かさず、飲んでもすぐに吐いてしまうようなら、病院で点滴治療をうけましょう。

・腸管アデノウイルス

別名の(プール熱)でよく知られているウィルスです。子供がかかることが多く、大人はかかってもそれほどひどい症状はでません。熱が出て喉の痛みもあり、腹痛と下痢があります。まれに重症化すると肺炎や結膜炎になることがあります。

伝染するので発症したときは要注意です。幼稚園や学校は休ませ、家族間でもうつらないように注意が必要です。症状が出ていなくても安心できません。伝染性の強い病気ですから、家族間でもタオルや食器類などを一緒に使うことがないようにしましょう。

・ノロウィルス

12月から流行することで知られるようになったノロウィルス、伝染力が強く学校や職場で保菌者がいると、あっという間に感染者が増えます。原因となる食べ物は肉類や貝類で、牡蠣にあたることがあるのは、ほとんどがこのノロウィルスが原因です。

吐瀉物や糞便の飛沫などに潜む菌が、乾燥すると空中に飛沫となって飛び散り感染してしまうので、消毒を徹底して吐瀉物などの始末をしましょう。家庭用の普通のアルコール消毒では効果がありません。ノロウィルスやロタウィルスの消毒に向いたものが市販されていますから、それらを使用して手早く処理してください。

かかったときの注意点

下痢と嘔吐は無理に止めることはせずに、思い切り出し切ってしまうと治りが早くなります。菌をすべて体外にだしてしまうのです。けれどそのためにトイレを独占していると、家族がいる場合迷惑ですね。

吐瀉物や排泄物から感染することが多いので、患者が使ったトイレは必ず消毒しておきましょう。飛び散った飛沫の中にも、菌は無数に存在します。トイレの床やマットなども、徹底的にきれいにしておく必要があります。

水分の補給は必ずおこないます。甘みの強い果汁や牛乳などは、栄養のある飲み物ではありますが、吐き気がある間は飲まないほうがいいでしょう。白湯、麦茶、イオン飲料などで水分を補給します。乳幼児や高齢者は、特に注意して飲ませてあげてください。

激しい下痢と嘔吐は2、3日で収まります。それ以上続くようでしたら、病院を受診しましょう。嘔吐が落ち着けば、消化のいいものなら食べられるようになります。回復を急ごうと栄養価の高いものをいきなりとるより、おかゆやうどんなどで始めたほうがいいです。ゼリーやヨーグルトなどもいいでしょう。

腸風邪のまとめ

腸風邪の症状を和らげるには、日頃からラクトフェリンなどで腸内環境を整えておくといいです。腸内フローラに善玉菌が多く存在していると、細菌やウィルスに感染しても重症化が避けられます。善玉菌には抗菌作用があるので、体内に入ってきた菌を捕まえて体外に排出してくれるからです。

乳幼児はまだ十分な善玉菌を持っていませんし、菌やウィルスに出会うのも始めてなことが多いので、症状が激しくなります。1度感染すれば抵抗力がつくといいのですが、ウィルスや菌では何度も同じもので感染してしまいます。身近で感染者が見つかったら、衛生面を徹底して避けるしかありません。

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