「耐酸性」、「腸溶性」ってどういう意味なの?
いきなり耐酸性や腸溶性のサプリを選んだほうがいいよ!なんて言われてもいまいち納得できないですよね。納得できないものを毎日飲み続けるのはなかなか続かないですし、なにより単純にその意味が気になる人が多いでしょう。
耐酸性や腸溶性の意味は、胃を通過するときに胃酸でラクトフェリンが消化されず、生きた状態で腸まで届きますよ、という意味です。
ラクトフェリンは一般的に胃酸に凄く弱いと考えられているので、普通に摂取しても胃を通過するときに死んでしまうんですね。そのため、よりラクトフェリンを効果的に摂るためには、生きた状態でラクトフェリンが腸に届くことが重要だと考えられているのです。
どうして胃でラクトフェリンは消化されてしまうの?
ラクトフェリンは胃酸に含まれるペプシンという成分にとても弱く、これに触れると簡単に消化されてしまいます。消化されてしまうと、腸に届いたときにはそれはもうラクトフェリンではなく、違う物質になってしまっているんですね。これではあまり効果がないと考えられています。
ちなみに赤ちゃんの飲む母乳にもラクトフェリンが多く含まれています。赤ちゃんは胃酸の働きが弱いので、そのままラクトフェリンを飲んでも、無事に腸に届くと言われています。実は私たちは赤ちゃんの頃から、ラクトフェリンを摂取してきているんですね。
生きた状態でラクトフェリンが腸に届くと効果的なのはどうして?
ラクトフェリンは主に腸内フローラを整えることで、種々の効果が現れると考えられています。腸内フローラとは、善玉菌と悪玉菌のバランスなどのことで、腸内環境のことを言います。このバランスが乱れていると、便秘などお腹に関することだけでなく、肌の状態や体の免疫など一見、腸に関係ないところにまで悪影響を及ぼすのです。
腸に届いた時に既にラクトフェリンが死んでしまっていると、この腸内環境の改善効果が期待できないのです。生きたラクトフェリンが腸に届くことで、より効果的に腸内環境を整えることでき、便秘の改善や、免疫の活性化、ダイエット効果などが現れると考えられているんですね。
「耐酸性」と「腸溶性」の違いは?
どちらもラクトフェリンが腸に生きて届く、という意味では大きな違いはありません。この違いは胃を通過するときの、胃酸に耐える仕組みが違うんですね。
耐酸性のものは一般的にラクトフェリンがカプセルに入っています。カプセルがラクトフェリンを胃酸から守ってくれることで、無事に胃を通過できるんですね。
腸溶性のものは錠剤型のものが多く、脂溶性コーティングというものが施されています。これによってラクトフェリンを胃酸から守り、腸にまで届かせるという仕組みです。
どちらを選んでも生きて腸まで届かせるという効果に違いはありません。耐酸性のものは基本的にカプセル型で、腸溶性のものは錠剤型のものが多いので、自分が飲みやすい方を選ぶと良いでしょう。
ラクトフェリンサプリは耐酸性か腸溶性のものを選ぼう
ラクトフェリンのサプリを選ぶ時に迷ったら、基本的には耐酸性か腸溶性のものを選ぶようにしましょう。上述したように、効果的にラクトフェリンを摂るには、ラクトフェリンが生きて腸に届くようにしなければならないと考えられています。そのためには、胃をラクトフェリンが無事に通過できるようにしてあげないといけません。それを実現したのが、耐酸性、腸溶性のサプリなのです。
最近は耐酸性や腸溶性のラクトフェリンサプリが一般的になってきているため、売られている多くのサプリがこの工夫をされていますが、購入する前にはしっかりチェックしましょう。
耐酸性や腸溶性のサプリは製造の際に一手間加える必要があるため、そのような工夫のされていないサプリより少し値段が高くなっています。でも、せっかく毎日飲むんですから、効果の高いものを選びたいですよね。
耐酸性や腸溶性の意味や、それを選ぶことの重要性を分かっていただけたでしょうか?サプリの効果や仕組みについて詳しくなると、どのサプリが自分に合っているか選べるようになってきます。たくさんあるラクトフェリンサプリの中から、より効果の高いものを選んで、ラクトフェリンの効果を十分に得たいですね。