腸ヘルニアとは?腸がとび出てくる病気ってホント?

腸ヘルニアは脱腸とも呼ばれている病気です。腸の一部が、下腹部に飛び出してしまうというもので、裸になるとぽっこりと飛び出した部分が目で見てもわかります。

腸ヘルニアになると、治療法は手術しかありません。放置していても最初の頃は特別な症状がないので、つい受診を怠りがちですが、進行すると危険な病気です。少しでも疑いがあったら、迷わず病院の外科を受診してください。

腸ヘルニアの症状

○鼠径ヘルニア

鼠径部が女性に比べて大きい男性のほうが、発症率は高くなります。鼠径ヘルニアに限れば、8割が男性ということになります。

鼠径部という足の付け根近くの部分に、ぽっこりとした膨らみができます。触ると柔らかく、横になると自然に戻るのが初期の症状です。突っ張るような感じはしますが、強い痛みなどはありません。

次第に膨らみが硬くなり、元に戻らなくなってきて、鈍い痛みが続くようになります。嵌頓(かんとん)と呼ばれる症状で、こうなったらすぐに病院にいくべきです。

○大腿ヘルニア

鼠径部より下の部分が膨らみます。女性に多い症状です。

○臍ヘルニア

赤ちゃんのときの(でべそ)のことです。大人になっても妊娠、出産時の女性がなることがあります。

腸ヘルニアという病気を知らないで、便秘がひどくなったせいだと思って病院を受診しない人がいます。便秘だからと腸もみなどしても、腸ヘルニアがよくなるものではありません。嵌頓の状態になってヘルニアが元に戻らなくなると、腸の一部が壊死してしまうことになるので、腸ヘルニアをいじるのは危険です。

腸ヘルニアの原因

鼠径ヘルニアは男性に多い病気です。力仕事をする人、長時間の立ち仕事をする人、40代以上で肥満傾向の人がなりやすいタイプです。

また常に便秘で、排便時強くいきむことの多い人もなりやすいと言われています。腸ヘルニアを予防するには、まず頑固な便秘にならないように気を付ける必要があるでしょう。

女性が特に注意しなければいけないのは、出産後です。お産のときに強くいきむと、筋膜や筋肉は弱ります。加齢によってますます筋力が弱くなってくると、腸ヘルニアを発生することがあるのです。多産の人、出産経験がある、痩せた高齢女性は注意が必要です。

最新腸ヘルニア治療

以前は脱腸ベルトで抑えるという療法もありましたが、現在ではあまりおこなわれていません。手術までの間だけ、脱腸ベルトを使います。

嵌頓(かんとん)が起こり、さらに腸重責、腸閉塞の症状がでれば、ただちに手術で問題の飛び出た部分を切除することになります。

そこまでになる前でしたら、今は腸ヘルニアの部分にメッシュ素材を埋め込み、飛び出さないようにする手術がメインとなっています。

メッシュ素材や縫い付ける方法はさまざまあり、担当する医師が得意とする手法になるでしょう。どの方法でも効果に差はなく、重症化するような副作用はまれです。

注意しなければいけないのは、同じ場所に再発することは少ないのですが、右にできたら左側、左にできたら右側と、反対のほうに新たな腸ヘルニアが出現する可能性があることです。その場合は再発ではなく、新たなヘルニアということになります。

腸ヘルニアになりやすい体質というものはあるようです。1度かかったら、新たな腸ヘルニアにならないように、暴飲暴食などの生活を改める必要があります。

腸ヘルニアを予防するには

腸ヘルニア予防のための薬や、特定の運動療法などはありません。予防するためにできることは、便秘にならないよう注意する、太りすぎない、その2点だけです。

強い腹圧がかかるとヘルニアになりやすいので、激しい咳や連続のくしゃみも注意が必要です。咳やくしゃみに原因があるなら、早めに治療しておきましょう。

太っている人はダイエットして、腹部に負担がかからないようにします。急激なダイエットは40代を過ぎた人には難しいものです。激しい運動をするよりも、毎日一定の距離を走るなどの無理のない運動と、食事療法で時間をかけて痩せていくのが理想的です。

腸活に役立つラクトフェリンなどのサプリメントは、急がないダイエットには効果があります。なによりも便秘をしないことが、腸ヘルニアの予防策ですから、腸内環境を整えて1日も早く便秘を改善しましょう。

腸ヘルニアのまとめ

脱腸というと、大人がなると恥ずかしいというイメージが先行してしまうようです。けれど患者数は多く、この世界からなくなるという病気ではありません。手術しか改善方法がないのですから、早めに病院を受診しましょう。

成人してから腸ヘルニアになった場合、恥ずかしがらずに早めに診察を受けましょう。メッシュを当てる手術は簡単で、場合によっては日帰りも可能です。嵌頓により腸重責など起こっていなければ、長期入院になることもありません。

手術したあとは、しばらく重いものを持ち上げたりする作業は控えたほうがいいようです。トイレで長時間いきむことがないように、水分をたっぷりとって、柔らかくてするっとでる便通を心掛けます。

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