Q.副作用はありますか?

A.ラクトフェリンは、基本的には副作用がない食品添加物であると考えられています。ラクトフェリンの副作用の報告は、まだありません。

ラクトフェリンは比較的安全な物質

アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration; FDA)は、ラクトフェリンを一般的に安全な食品添加物であるとして、GRAS物質と認定しています。GRASとは、Generally Recognized As Safeの略です。

ラクトフェリンは、それだけ安全性が高いことが認められた物質であるということです。しかも、臨床実験などに基づいて、さまざまな健康効果が期待されているのです。

ラクトフェリンは、通常の摂取の仕方の範囲内であれば、副作用は報告されていません。したがいまして、ほかの食品成分と比べても比較的安心して摂取し続けられる成分と言えます。

1日あたり150ミリグラムほど摂取すれば効果が見られると言われることもありますし、1日あたり300ミリグラムから600ミリグラムの摂取量が目安にされることもあります。
ラクトフェリンは、1日に7.2グラムを摂取しても副作用がなかったという実験の一例が報告されています。それと比較すると、1日あたりの目安量はたいへん少ないものです。

推奨される目安量の範囲であれば、副作用が起こる可能性は極めて低いと言えるでしょう。

必要以上に摂り過ぎないようにしましょう

しかし、いかに安全と言われている食品の成分であっても、あまりにも必要以上に摂り過ぎると、なんらかの健康上の悪影響を及ぼす可能性はゼロではありません。

必要以上の摂取量を体が排出できればよいのですが、そうした体の機能にも限界があります。

ラクトフェリンは母乳に含まれている成分ですが、だからといって授乳中や妊娠中の女性はあまりに大量に摂取するようなことはしないようにしてください。
ラクトフェリンを摂り過ぎたときに、お子様にどのような影響があるかということは、まだよくわかっていません。

また、乳製品によってアレルギー症状を起こしてしまう人も、ラクトフェリンを摂り過ぎないように注意しましょう。
ラクトフェリンは、安全性の高い食品成分ではありますが、こうしたアレルギーには個人差があります。

人によってはなんらかの悪影響がないともかぎりませんので、通常の摂取量の範囲を守り、不必要に摂り過ぎないようにしてください。

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