好転反応による下痢の可能性があります
ラクトフェリンが便秘の解消に効果があるとされるのは、腸で胆汁酸と呼ばれる分泌物とラクトフェリンが結合することで、腸内の善玉菌が増殖するからであると考えられています。
ところが、もともとお腹がゆるくなりやすい人は、こうした作用によって下痢になってしまう場合があるかもしれません。
また、ラクトフェリンによって胆汁酸の分泌が活発になることで、腸内の水分バランスの調整がうまくいかずに下痢になってしまうとも言われています。
こうした反応は、腸内環境が急に改善されたことによって、体がそれに対応しきれずに一時的に負担がかかる好転反応であると考えられています。好転反応は一時的なものですので、しばらくすれば解消されると考えられています。
もともと体質に合わない可能性もあります
ラクトフェリンを飲んでお腹がゆるくなってしまったと感じる人でも、好転反応ですのでしばらくすると体が慣れて下痢にならなくなることがあります。
しかし、それでもお腹の調子がもとに戻らないと感じるようであれば、1日あたりの摂取量を減らしてみてください。
ラクトフェリンの摂取量を、はじめは少しにすることで、体のほうに無理がかかりません。慣れてきたら、推奨されている目安の摂取量に少しずつ近づけてみてください。
それでも下痢がおさまりそうにない場合には、摂取することを中断しましょう。好転反応ではなく、ラクトフェリンが体質に合わない可能性があります。
アレルギーなどが原因の場合も考えられますし、腸内環境がラクトフェリンによって敏感に左右されやすい体質なのかもしれません。
また、サプリメントに含まれる乳糖という成分が下痢を起こしている可能性があります。牛乳を飲むと下痢を起こしやすい人は、乳糖をうまく分解することができないことが原因であると言われています。
同様のことがラクトフェリンのサプリメントで起こっている可能性があります。
ほかにも可能性として、サプリメントが原因ではなく、別の病気や体調不良によって下痢を起こしている場合もありますので、体調が回復しない場合には医師の診察を受けましょう。