免疫力の向上とは何か?
「免疫力」というのは、科学的な用語ではありませんが、一般的には、病気のかかりづらさを表す言葉です。
免疫力が向上している状態というのは大きく分けて2種類が考えられます。
1つ目は、何らかの病原菌やウイルスといった体にとって外敵である物質の侵入・感染を防ぐ機能です。
2つ目は、外敵に感染してしまった細胞を自ら除去する機能が向上している状態を指します。
ラクトフェリンには、これら両方の効果があると考えられています。ラクトフェリンを摂り続けることで、病原菌やウイルスに感染しづらくなり、感染しても体内で増殖を防ぐ効果が期待されているのです。
病原菌やウイルスの侵入・感染を防ぐ
ラクトフェリンには、抗ウイルス作用があると言われています。つまり、ラクトフェリンが病原菌やウイルスに直接働きかけて増殖を防ぐと考えられているのです。
また、ラクトフェリンには、病原菌やウイルスの増殖に必要な鉄分を吸着する機能があります。こうして、病原菌やウイルスが増殖することを防ぐと言われています。
感染してしまった細胞を除去する
ラクトフェリンを摂り続けることで、細菌やウイルスが体内の細胞に感染することを防ぐだけでなく、感染してしまった細胞を除去して症状の発生を防ぐ効果があると期待されています。
ラクトフェリンがインターフェロンの産生を促進するという報告があり。この働きによって、ウイルスに対する感染防御効果があると期待されているのです。
インターフェロンは、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化させます。NK細胞は、ウイルスに感染してしまった異常な体細胞を攻撃し、ウイルスが増殖することを防いでくれます。
ラクトフェリンを摂り続けることで、このようにしてNK細胞が活性化して、免疫力が向上すると考えられているのです。
もちろんラクトフェリンは医薬品ではありませんので、病気を直接治すものではありませんが、病気の原因である細菌やウイルスの感染を予防する効果や、免疫細胞を活性化する効果が期待されている成分です。