A.ラクトフェリンは、乳由来の多機能性タンパク質になります。母乳にも含まれていますし、乳製品にも多く含まれる食品成分です。

出産後数日の初乳にたくさん含まれており、産まれたばかりの免疫機能が十分に備わっていない赤ちゃんを細菌やウイルスから守るための物質とも言われています。

ラクトフェリンは医薬品ではありません。あくまでも食品の成分です。ラクトフェリンの特徴を活かして、日々の健康増進にお役立てください。

ラクトフェリンに期待されている健康効果に、以下のようなものが挙げられます。

【便秘】

ラクトフェリンには、腸内環境を整える効果が期待されています。腸内の善玉菌が増えることで、便秘の解消につながると考えられています。

【花粉症などのアレルギー】

ラクトフェリンは、花粉症の症状をはじめとしたアレルギー反応を緩和する効果があると期待されています。
くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、鼻づまりなどの原因となるヒスタミンやロイコトリエンなどの物質の分泌をおさえる働きがあると言われています。

【肌荒れ】

ラクトフェリンには、肌荒れを防止する効果があると期待されているのです。
ラクトフェリンが持つ抗酸化作用によって、活性酸素を除去してくれると考えられています。肌荒れの原因のひとつは、活性酸素による酸化ダメージと言われていますので、ラクトフェリンが肌荒れに効果をもたらすと期待されているのです。

【内臓脂肪、コレステロール】

ラクトフェリンには、内臓脂肪の蓄積をおさえる効果があると期待されています。
ラクトフェリンには、中性脂肪・コレステロールといった内蔵脂肪の原因となるLPSという物質の働きをおさえてくれると期待されています。
さらに、ラクトフェリンは、脂肪の蓄積を促進するペリリピンと呼ばれるタンパク質の分泌を抑制してくれると考えられています。

このようにラクトフェリンは、内蔵脂肪の吸収と蓄積をおさえる作用があると言われています。

【免疫力向上】

ラクトフェリンには、風邪や胃腸炎の原因となる細菌やウイルスの感染や増殖をおさえる働きがあると言われています。
風邪の症状の予防、緩和だけでなく、ノロウイルスやインフルエンザウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスといった感染症にも効果が期待されています。

臨床実験においても、ラクトフェリンの摂取によってこれらの症状の緩和・予防につながったという報告例があります。
細菌やウイルスの増殖を直接阻止したり、免疫細胞を活性化させてこうした外敵を除去しやすくしたりする効果があると言われています。