乳製品のアレルギーをお持ちの方は要注意
ラクトフェリンは、花粉症などのアレルギー症状の緩和や予防に効果があると言われています。しかし、乳製品に対するアレルギーをお持ちの方は、不用意にラクトフェリンを摂取しないようにしましょう。
ラクトフェリンは乳由来の多機能性タンパク質ですので、母乳だけでなく、牛乳などの乳製品にも含まれています。したがいまして、乳製品に対してアレルギーをお持ちの方は、ラクトフェリンやラクトフェリンに似た構造を持つ物質に対してアレルギー反応を起こしている可能性があります。
また、一般的に食物アレルギーは、以前はアレルギー症状を起こさなかった人が急にアレルギーになってしまうというケースがあります。子どものころはアレルギーではなかったのに、大人になってからアレルギーになったという方は多いようです。
とはいえ、それはあらゆる栄養素にも言えることですので、普段から乳製品のアレルギーを持っておられない方は、必要以上に神経質になる必要もありません。
乳製品以外のアレルギーの方は、安心してラクトフェリンを摂取することができます。
アレルギーの原因物質を把握しておくことが大切
大切なことは、ご自身のアレルギーの原因物質が何であるかをきちんと把握しておくことです。
たとえば、チョコレートを食べるとアレルギー反応が出てしまう場合を考えてみましょう。チョコレートの原料であるカカオ豆には、ニッケルという金属が含まれています。健康の維持のためには、金属を含むさまざまなミネラルを補給する必要がありますが、なかには金属アレルギーを起こしてしまう人がいます。
そのため、ニッケルに対して金属アレルギーを持っている方は、チョコレートを食べることでアレルギー症状を引き起こしてしまうことがあります。
また、チョコレートには、味を調整するために乳成分が添加されていることがよくあります。チョコレートでアレルギーを起こす人は、ニッケルアレルギーではなくてこの乳成分によるアレルギーである可能性もあるのです。
どのような食べ物にもそうしたリスクがありますが、バランスよくさまざまな栄養を摂ることが健康管理のうえでは大切なことです。