難消化性デキストリンの注目の特性は、熱に強く、加熱しても成分の摂取に支障がないということです。この特性はとても特異性の高いものです。加熱殺菌後、難消化性デキストリンが死滅したとしても、その菌を摂取することで生きている状態と同じような効果が得られると言われています。これは、私たちにはとても嬉しい効果と言えます。
最近ではこの効果を利用して、難消化性デキストリンを使ったダイエットも注目を浴びているそうです。難消化性デキストリンの効果はダイエットにぴったりですので、糖質制限によるダイエットというのは理に叶った、ダイエット方法だということが言われています。

デキストリンと難消化性デキストリンとは、真逆の作用を持つものです。デキストリンとは、デンプン、つまり炭水化物の一種です。炭水化物は、糖と食物繊維でできており、その糖の部分がデキストリンという成分になります。他方の食物繊維は難消化性デキストリンと言われているそうです。

それぞれの特性の違いを比較して見てみると
・消化のスピード
デキストリン 速　＞　難消化性デキストリン 遅
消化が遅いということはいわゆる「腹持ちが良い」ということです。

・糖質、脂質の吸収について
デキストリン 高い　＞　難消化性デキストリン 低い
そうです。
糖質や脂質の吸収は低い方がダイエットに向いています。と、このように、同じデキストリンとはいえ、真逆の効果を持っているようです。

デキストリンは危険なのか？

デキストリンは危険だ、と考える人もいますが、だからといって一概にデキストリンを排除した食生活を送った方が良い、ということにはなりません。なぜなら、私たちが生活する上で、体の中でエネルギーを作るためには糖が必要だからです。大切なことは、その摂取量が過多にならないこと。そのためにも、バランスのとれた食生活が大切なのだそうです。