【ノロウイルス感染の原因と症状】
ノロウイルスは、食中毒の原因としても知られています。
ノロウイルスの感染経路は、食品や水からの経口感染、人から人への飛沫感染があります。
ノロウイルスに感染してしまうと、急性胃腸炎を引き起こします。激しい嘔吐、下痢、発熱、腹痛、悪寒といった症状がみられます。
毎年、とくに秋から冬にかけて流行しやすく、新型のノロウイルスが流行することもあります。
乳幼児や高齢者など免疫力が低下した人が感染すると、胃腸炎が重症化してしまうことも多いようです。
このように、ノロウイルスは、重い胃腸炎につながる身近なウイルスになっています。しかも、ノロウイルスに対する抗ウイルス薬はまだ開発されていないのが現状です。
ラクトフェリンのノロウイルスに対する効果
ラクトフェリンには、ノロウイルスの感染を予防し、症状を緩和する効果があると期待されています。
ラクトフェリンを摂り続けることで、ノロウイルス感染性胃腸炎の発症率が有意に下がったことが報告されています。ほかにも、ロタウイルス感染性胃腸炎を軽症化させる効果が期待できることが報告されています。
ノロウイルスは、体内に侵入すると消化管細胞に感染します。ラクトフェリンがノロウイルスに先に結合することで、ノロウイルスが消化管細胞に感染しづらくなると考えられているのです。
ただし、ラクトフェリンは抗生物質や抗ウイルス薬といった医薬品ではありません。あくまでもラクトフェリンは食品の成分です。
ウイルス等に感染したおそれがある場合には、医師に相談しましょう。また、ノロウイルス以外の別のウイルスとの重複感染の場合もありますので、注意してください。