ラクトフェリンダイエットの真実!まだ間違ったやり方をしますか?

ラクトフェリンダイエット
「ラクトフェリンは痩せるって聞いたけど本当かな?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか。

毎年会社でおこなわれる健康診断で悪玉コレステロールが高く、体重の多さを指摘されれば、どうにかしたいと思うものです。
そんなときCMでラクトフェリンが痩せると知り、飲むだけで痩せるなら嬉しいと考えると思います。

そんなあなたに朗報です。
「ラクトフェリンは痩せます。」

なぜなら、ラクトフェリンは動物実験でも痩せる効果が証明されているからです。
しかもラクトフェリンは内臓脂肪を蓄積する原因の解消になるため、悪玉コレステロールや体重の増加を気にされている方にこそおススメできます。

ただ、ラクトフェリンは飲むだけで痩せるわけではなく、コツが必要だったのです。
このページではラクトフェリンで痩せた人の特徴と、痩せない人のポイントを解説しています。
それぞれの違いを比較しながら、ラクトフェリンでダイエットに成功してみましょう。

ラクトフェリンダイエットを始めてみたい方が、正しい方法を理解するきっかけになってくれれば幸いです。

ラクトフェリンダイエットの正しいやり方

まずは皆さんが一番知りたい、ラクトフェリンダイエットの正しいやり方を解説していきます。
ラクトフェリンダイエットの口コミを見てみると半数以上の人が痩せることができていないのです。
その理由は、間違ったダイエット方法にあるといえます。
本気で痩せたいと考えている方は、詳細を確認するようにしましょう。

なぜラクトフェリンダイエットで痩せないのかというと

  • ・胃で溶けないサプリを選ぶ
  • ・3か月以上続ける
  • ・1日あたり150~300mgを摂取する
  • ・乳酸菌入りのものを選ぶ
  • ・続けやすい価格のものを選ぶ
  • ・ヨーグルトや乳酸菌飲料は効果なし
  • ・食生活に気を遣う
  • ・運動はなしまたは軽いものでOK
  • ・就寝前に服用する
  • ・1日数回に分けて飲む

これらの特徴を理解せずに飲んでいたからだと考えられます。
具体的な内容をみていきましょう。

胃で溶けないサプリを選ぶ

胃で溶けないサプリを選ぶ
ラクトフェリンダイエットで痩せるために重要なことは、「胃で溶けないサプリを選ぶ」ということ
です。
胃で溶けないサプリは「腸溶性サプリ」とも呼ばれています。
簡単に説明すると、胃でカプセルが溶けることがないよう、胃酸に強いカプセルを採用しているということです。

では、なぜ腸溶性サプリを選ばなければならないのでしょうか?
ラクトフェリンは胃酸で成分が壊れやすく、胃で分解されれば腸まで成分を届けることができないからです。

一般的に栄養素は最小単位まで分解されてから吸収する必要があって、ラクトフェリンも例外ではありません。
ラクトフェリンはたんぱく質の一種のため、分解されれば門脈血からアミノ酸として吸収されます。

つまりラクトフェリンのような大きな分子は、そのままの大きさでは取り込むことは難しいのです。
実際にラットを用いた実験で調べたところ、門脈血にラクトフェリンは含まれていませんでした。

大きな分子のラクトフェリンを取り込むには、腸にある受容体から吸収する必要があります。
腸までラクトフェリンが届けられると、ラクトフェリン受容体に結び付くことができます。
ラクトフェリンは母乳や涙などの分泌液にも含まれているもので、腸には鍵と鍵穴との関係性となる受容体が存在しているのです。

ラクトフェリンは腸にある受容体から取り込まれると、血液中に含まれることが研究でわかっています。
ラクトフェリンをそのまま血液中に取り込むには、胃で分解させず腸まで届けて、受容体から入り込む必要があるというわけです。

赤ちゃんのころは母乳からラクトフェリンを摂取しており、生後1か月までは胃のペプシンが少ないため、胃でラクトフェリンが分解されることがなく腸の受容体から吸収しています。
生後1か月までにラクトフェリンを取り込むことで、赤ちゃんは母乳を通しさまざまな効果を得ていると考えられています。

腸溶性カプセルは医薬品でも用いられている技術で、水に溶けないカプセルを採用して胃腸障害をおこさないためにあります。
市販の健康食品で腸溶性カプセルを採用しているものは、腸まで届ける必要がある乳酸菌サプリもあります。
ラクトフェリンも乳酸菌も腸溶性カプセルを採用することで、腸まで届けることが可能になるのです。

3か月以上続ける

ラクトフェリンダイエットで減量に成功した人の口コミを見てみると、多くの方が短期間ではなく、長期間かけてじっくりと痩せていることがわかります。
多くの方は1本飲み切ったころに変化はあまり見られておらず、3か月前後から変化を実感しているようです。

1本目を飲み終えたくらいは「食べ過ぎても体重が増えにくい」程度です。
2か月目くらいまでは体重に変化が現れる割合が少ないのですが、3か月目に入ると体重の減少を目にする方や、ウエストサイズの減少を実感する方が多くなっています。

ラクトフェリンダイエットは短期間での減量効果は低いもので、長期間かけてじっくりと痩せていく気持ちで続けることが大切です。
本当に痩せるのか?痩せないのか?は最低でも3か月続けてから判断するようにしてみてください。

大幅に体重を減らしたい方は、6か月や1年以上など、長期にわたって続けています。

1日あたり150~300mgを摂取する

腸溶性ラクトフェリン研究会の情報によると、臨床試験では1日150~600mgの摂取量のものが多いそうです。
市販のラクトフェリンサプリは、1錠あたり50~150mgのものが多いため、効果の出方を見ながら服用量を調節してみましょう。
極端に多い摂取量にならなければ、副作用は見られないとのことです。

そもそも赤ちゃんが母乳から摂取するラクトフェリンは、1日約1.5gにもなります。
赤ちゃんがこれだけの量を飲んでも副作用がないため、サプリで飲む量が増え過ぎても気にし過ぎる心配はありません。
摂取量が多い赤ちゃんは、ラクトフェリンの細菌感染予防効果を得ていると考えられています。

ラクトフェリンをがん予防として使う場合や、感染症対策として活用する場合は、本人の免疫力の高さに合わせて調節してみましょう。
がん予防の場合、ラクトフェリンの摂取量は、1日あたり1,000mg以上の高容量となることが望まれます。

国立がんセンター中央病院で腫瘍が見つかった人に対し研究をした内容では、1日1.5gまたは3gの高容量を用いているようです。
その結果摂取量が多いほど、腫瘍の縮小が見られました。
参考リンク⇒母乳やヨーグルト、大腸ポリープ抑制効果

ダイエット目的でしたら、1日300mg程度の摂取量で効果があると考えられます。
機能性表示食品として販売している、ライオンのラクトフェリンサプリは、1日の摂取量を300mgとしているからです。

乳酸菌入りのものを選ぶ

ダイエット目的ではラクトフェリンだけでも痩せる効果が期待できますが、効率的にダイエットしたい方は、乳酸菌入りのものをおススメします。
その理由は乳酸菌には「デブ菌」を減らし、痩せやすくする効果が期待できるからです。

腸内細菌の種類で太る人もいれば、痩せやすくなる人もいることがわかっています。
太る原因となるのが「デブ菌」で、痩せやすい人は「ヤセ菌」を持っていることが、ワシントン大学の研究で判明しました。

太る原因となるデブ菌とは、ファーミキューテス菌であることがわかっています。
この腸内細菌を多く持つと、栄養をより吸収することがわかりました。
一方で痩せ菌を持っている人は、糖分や脂肪の分解や燃焼を促進できているため、太りにくくなっています。

デブ菌を減らして痩せ菌を増やすには、日和見菌の割合を増やすことが必要です。
痩せ菌とは日和見菌のことで、この割合が増加すれば、日和見菌が善玉菌の味方をしてくれます。
日和見菌を増やし善玉菌を優勢にするには、腸内環境を整える食品をとることが一番です。

ラクトフェリンサプリ自体も腸内環境を整える働きがありますし、さらに乳酸菌を加えたサプリなら、より効果が高まります。
普段から便秘しやすい方や、便やおならの臭いが気になる方は、腸内環境が乱れて悪玉菌が増加している可能性があるでしょう。
そのような体質の方が痩せやすくするために、ラクトフェリン&乳酸菌は役立つのです。

続けやすい価格のものを選ぶ

ラクトフェリンダイエットは短期間で痩せるものではなく、最低でも3か月以上続ける必要があります。
そのため商品価格は最も注意したい点です。

最初は「痩せるぞ!」と意気込んで高価なサプリを選んでも、ラクトフェリンダイエットは短期間で痩せることができないためモチベーションが続かなければ、短期間で購入を止めて効果が得られない可能性があります。
お手頃価格のラクトフェリンサプリなら、「無理なく続けていたら、いつの間にか痩せていた」ということになるのです。

市販のラクトフェリンサプリは価格がさまざまで、長期間継続する意味でなら5,000円前後が目安となります。
1日のコストで比較すると、100~200円くらいです。
商品によっては1日200~500円もかかる商品もあるため、負担が少ない金額で比較してみましょう。
当サイトではコストパフォーマンスランキングを掲載していますので、合わせてごらんになってみてください。

★リンク⇒コストパフォーマンスランキング |ラクトフェリン牧場

ヨーグルトや乳酸菌飲料は効果なし

ラクトフェリン配合商品といったら、市販のラクトフェリン入りヨーグルトや乳酸菌飲料を思い浮かべる人もいるでしょう。
当サイトではヨーグルトや乳酸菌飲料はおススメしていません。その理由は、痩せる効果が期待できないからです。

ラクトフェリンが腸まで届けられると、腸にあるラクトフェリン受容体から取り込まれることは、すでに説明しました。
ヨーグルトや乳酸菌でラクトフェリンを摂取しても、胃酸で壊れてしまい腸まで届けることはできません。

では、ラクトフェリンヨーグルトは何のためにあるのでしょうか?
それはノロウイルスやロタウイルスなどの感染症対策に使えるからです。
森永乳業はラクトフェリンヨーグルトの摂取で、感染症予防に使えることを発表しています。
ラクトフェリンは細胞に付着することで、ウイルス感染予防になることがわかりました。

参考リンク⇒森永 NEW RELEASE ビフィスズ菌BB536の抗アレルギー作用のあるDNA断片を発見 

そもそもラクトフェリンヨーグルトと、腸溶性のラクトフェリンサプリを摂取する目的が異なっています。
ダイエット目的でラクトフェリンを摂取するなら、胃で溶けないカプセルを採用したサプリメントを選ぶ必要があるわけです。

・ラクトフェリンの配合量が少ない
さらにラクトフェリン入りヨーグルトは、ダイエットに使えないデメリットがあります。
それは、ヨーグルトにはラクトフェリンの配合量が少ないことです。

ラクトフェリンダイエットをする場合の摂取量は1日300mgが必要です。
市販のラクトフェリン入りヨーグルトは、1個100mg程度のものが多く、1日3個食べなければなりません。
1日3個だと価格が高くなり、続けるのは難しいと感じられるでしょう。

そしてヨーグルトは腸溶性ではないため、腸まで届けることはできません。
ラクトフェリン自体の配合量が少なく、腸まで届けられないため、2つの要素からみてラクトフェリンヨーグルトにはダイエット効果がないといえます。

食生活に気を遣う

ラクトフェリンダイエットを成功させたいなら、普段の食生活に注意してみましょう。
なぜならダイエットを成功させるには、「食事8割、運動2割」ともいわれるからです。
どのようなダイエット方法でも、消費カロリー>摂取カロリーに調節しなければなりません。

血中中性脂肪が多く内臓脂肪が蓄積しやすい方は、食事のなかで糖質の摂取量を調節しましょう。

  • ・低GI食品を選ぶ
  • ・野菜や汁物から先に食べる
  • ・丼ものや麺類など単品メニューにならないように

これだけで糖質が余りづらく、血中脂肪が増加しにくくなります。

血液中に中性脂肪が増加してしまう一番の理由は、食事で炭水化物を摂取し過ぎて、エネルギーとして使われなかった炭水化物が中性脂肪のもととなるからです。
中性脂肪の増加はお腹周りに脂肪が蓄積し、健康リスクがある内臓脂肪型肥満を招きます。

ラクトフェリンダイエットで痩せたい場合は、ラクトフェリンの効果を打ち消さないためにも、中性脂肪を溜め込まない食事に注意してください。
太る原因を取り除いたほうが、ラクトフェリンダイエットを成功しやすくなります。

運動はなし、または軽いものでOK

ラクトフェリンダイエットでは、運動はまったくなし、または軽い運動をプラスするだけでOK
です。
運動による消費カロリーは意外と少なく、消費カロリー>摂取カロリーにすることは容易ではありません。

運動を加える理由は、筋肉を増やして基礎代謝をアップする目的や、スタイルを整える目的があるためです。
適度に運動をすれば精神的に安定するセロトニンも分泌しやすくなり、ストレスによる食べ過ぎを予防することができます。

このことから、ラクトフェリンダイエット中は、運動は不要または少しでOKです。
ストレスになるほど運動をする必要はなく、本人が心地よいと感じる程度に運動を加えましょう。

ラクトフェリンダイエットの口コミを見てみても、運動を加えなくても痩せた人はいるようですから、効果を高めたい方は、無理のない程度に取り入れてみてください。

就寝前に服用する

ラクトフェリンダイエットを成功させるためには、「腸まで届ける」ことを考える必要があります。
胃酸に弱い性質があるため、胃酸の影響を受けにくい夜に飲むのがおススメ
です。
寝る前にラクトフェリンサプリを飲むと、夜に胃の活動が低下して、より腸まで届きやすくなります。

1日数回に分けて飲む

ラクトフェリンの効果を高めるなら、1日3回に分けて服用するのもおススメです。
1日3粒飲むラクトフェリンサプリがあれば、朝・昼・夜の3回に分けましょう。
食後は胃酸の分泌が多くなるため、空腹時に飲むのがポイントです。

ラクトフェリンがダイエット効果をもたらすのは、腸にあるラクトフェリン受容体から取り込まれときです。
1日1回の服用だとすべての成分が吸収できない可能性も高く、1日3回に分ければそれだけ腸から取り込みやすいといえます。

ラクトフェリンの口コミ

ラクトフェリンの口コミ
「ラクトフェリンダイエットは本当に痩せるのかな?」
このような疑問を持っている方は、実際に試した方の口コミをチェックしてみましょう。
痩せた人の口コミと、痩せなかった人の特徴を紹介します。

痩せた人の口コミ

体重は変わらないのにズボンが緩くなってきた

ラクトフェリンダイエットで最初に実感しやすいのが、ウエスト周りの変化です。
体重がそれほど変わっていなくても、「ズボンが緩くなってきた」という変化に気が付く人もいます。

1年かけて7kg減に成功!

ラクトフェリンダイエットは最初体重の減少は少ないようですが、半年~1年以上続けている人は、大幅なダイエットに成功されています。
1年かけて7kg減できた方は、食事制限も運動もなしでこれだけの成果です。

医者に指摘されて半年で33kg痩せました!

ある方は医者に内臓脂肪が多いと指摘されて、ラクトフェリンダイエットと運動を加えて、半年で33kgもの減量に成功しています。
やはりこの方も3か月目までは効果を実感できなかったそうです。

体重が減らなかった人の特徴

皮下脂肪型の肥満の方

ラクトフェリンダイエットは内臓脂肪に効く方法で、皮下脂肪が多いタイプの方は、あまり効果が出ていません。
内臓脂肪型はウエストのサイズが大きくなるため、下半身だけに脂肪が付いているタイプには、効果が弱くなるということです。

1か月で止めてしまった

ラクトフェリンダイエットの成功者の声からもわかるように、多くの方が3か月以上の服用で成功されています。
たった1か月で痩せるサプリではないため注意しましょう。

サプリを噛んで飲んでいた

ラクトフェリンは腸まで届く必要がありますから、噛んで食べるのは避けてください。
せっかく腸溶性サプリを選んでいても、噛んだりカプセルから出したりすれば、胃酸の影響を受けてしまいます。

食後にサプリを飲んでいた

食後は食べ物の消化を促すため胃酸の分泌量が多くなっています。
この時間帯にラクトフェリンサプリを飲むと、腸溶性サプリといっても胃酸の影響を受けやすくなるでしょう。
効果を出すためには、空腹時や食前など胃酸の影響を受けない時間を選んでください。

継続して飲まなかった

ラクトフェリンダイエットは、毎日継続することで少しずつ体質が変わっていきます。
1回あたりの効果は目に見えない程度です。
そのため毎日服用せず、たまにしか飲んでいない方は効果が半減します。
必ず毎日飲むようにして、3か月後に効果を出やすくしましょう。

ラクトフェリンのダイエット効果

ラクトフェリンのダイエット効果
次にラクトフェリンがなぜダイエット効果があるといわれるのか、その理論を詳しく見ていきましょう。
ラクトフェリンには5つの作用によりダイエット効果があるとされています。

  • ・中性脂肪やコレステロールが下がる
  • ・LPSを不活性化する働き
  • ・体内のリパーゼを活性化
  • ・便秘を改善させポッコリお腹を解消
  • ・ペリリピンをブロックする

ラクトフェリンはこれらの働きにより内臓脂対策におススメです。

中性脂肪やコレステロールが下がる

中性脂肪やコレステロールの増加は、内蔵肥満や生活習慣病の原因となります。
これらの血中濃度が下がれば、メタボリック症候群の解消にも役立つのです。

ラクトフェリンが中性脂肪やコレステロールの低下に関わることは、腸溶性ラクトフェリン研究会が、マウスを用いて実験した内容があります。
マウスに2%のラクトフェリン含有のえさを1か月間与えたところ、脂質代謝に変化が現れました。

  • ・肝臓総コレステロール減少
  • ・肝臓中性脂肪減少
  • ・血清善玉コレステロール増加
  • ・血清悪玉コレステロール減少
  • ・血清中性脂肪減少

このような結果です。
参考リンク⇒ラクトフェリンとメタボリック症候群

人に対する実験も、平成20年1月~5月に、医療法人森山医会森山リハビリテーション病院にておこなわれています。
被験者には腸溶性ラクトフェリンを1日300mg8週間にわたり摂取させました。
この調査では内臓脂肪型肥満が疑われる人を対象にしており、内臓脂肪の減少が確認されています。

ラクトフェリンを摂取した群では、プラセボ群と比べて体重やBMIが減少しました。
CTによる腹部脂肪面積量を測定したところ、ラクトフェリン群はプラセボ群と比べて減少しています。
血中脂質の量や血圧、皮下脂肪の量では有意差は認められませんでした。

LPSを不活性化する働き

血中LPSが上昇すると肥満につながり、インスリン抵抗性を誘導することが報告されています。

LPSとは別名「免疫ビタミン」と呼ばれているものです。
体内のマクロファージを活性化させ、病気の原因を取り除いてくれます。
食品にもLPSが含まれており免疫力を高めるために必要となる一方で、LPSが過剰になりすぎると全身の慢性炎症をひきおこすこともわかっているようです。

なかでもLPSの増加は大腸の炎症をひきおこし、それが2型糖尿病の発症原因となることが指摘されています。
腸内細菌が出す物質のひとつ「エンドトキシン」は、肥満と関与する物質です。
エンドトキシンとは「内毒素」のことで、通称LPSと呼ばれます。
つまり腸内環境がつくり出す悪玉物質ということです。

高脂肪食を続けていると、腸内細菌からLPSがつくり出され、肥満やインスリン抵抗性を示すことがわかっています。
このように肥満や糖尿病と関係があるLPSは、ラクトフェリンの摂取で不活性化することが報告されているようです。
ウシにラクトフェリンを経口投与させたところ、血中LPSの不活性が確認されました。

体内のリパーゼを活性化

ライオンの研究では、ラクトフェリンがcAMPの濃度を高め、脂肪を分解するリパーゼの働きを活性化することを発表しています。

cAMPとは、環状アデノシン一リン酸のことです。
肥満とも関係がある物質で、グリコーゲンの分解や合成の抑制、血小板凝固の抑制やインスリン分泌促進にも関係しています。

ラクトフェリンによりcAMP濃度が高められることにより、細胞が溜め込んだ脂肪の分解を促進させるリパーゼが増加するのです。
リパーゼは膵臓に含まれ十二指腸に分泌される消化酵素のひとつで、食べ物に含まれる脂肪を分解する作用があります。

エネルギーとして使われなかった脂肪は体内の脂肪として蓄積されてしまうため、肥満を防ぐにはリパーゼを活性化することが必要です。
とくに脂っこい食べ物をよく好む方や、甘いものが好きな方は、リパーゼの働きを高めることが重要となります。

便秘を改善させポッコリお腹を解消

ラクトフェリンが鉄を奪う性質により、腸内に住み着く悪玉菌を減らし、善玉菌を優位にします。
悪玉菌の生育には鉄が必要となりますが、善玉菌に鉄は必要ではありません。

腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌に分類され、それぞれ2:1:7の割合が理想的です。
善玉菌の割合が増えれば日和見菌はおとなしくしているのですが、悪玉菌が増加すると悪さをします。

善玉菌は腸内環境を酸性に保ち、腸のぜん動運動を促す働きがあります。
便秘を解消するには、できるだけ悪玉菌を減らし、善玉菌を増やすことが大切です。
ラクトフェリンが腸まで届くことで悪玉菌が生育しやすい環境を奪い、善玉菌を増やして腸内環境を整えます。

ラクトフェリンにより便秘が解消されれば、ポッコリお腹も改善しやすいでしょう。
腸内環境の悪化はデブ菌を増やし脂肪を取り込みやすくするため、結果的に肥満対策にもなります。

ペリリピンをブロックする

ラクトフェリンが脂肪分解を促進する作用に関係しているのが、ペリリピンという物質です。

体に蓄積された脂肪はペリリピンという物質でコーティングされていることで、脂肪を分解しにくくしています。
ペリリピンで守られていれば、脂肪を分解するリパーゼが働かないのです。

ライオンはラクトフェリンが脂肪細胞に作用すると、ペリリピンのコーティング力が弱まることを発見しました。
それにより脂肪が分解しやすくなると考えられています。

参考リンク⇒ラクトフェリン研究室-効果検証3|健康美容ラボ|ライオン株式会社

脂肪がペリリピンで覆われているのは、飢餓があった時代のなごりです。
食べ物がとれないときにペリリピンは脂肪の分解を抑制し、脂肪滴に脂肪が蓄積していきます。
さらに空腹時や運動によりホルモンの作用がおこると、脂肪を分解させるモードに変化させるのです。

この働き自体はとくに問題はないのですが、現代のように飢餓とは無縁で、つねにエネルギーが過多になりやすい時代では、悪影響を及ぼしてしまいます。
ペリリピンが脂肪を分解させる状態にさせるには、空腹や運動の刺激でアドレナリンを分泌しなければなりません。

ラクトフェリン自体にペリリピンの作用を弱める作用があるため、食事制限や運動を加えなくても、脂肪が燃焼しやすくなります。
適度な食事制限や運動を加えれば、脂肪分解作用はより高まるでしょう。

ラクトフェリンは内臓脂肪減少に効く

ラクトフェリンは内臓脂肪減少に効く
ラクトフェリンのダイエット効果で注目したいのが、内臓脂肪減少に役立つことです。
内臓脂肪型肥満とはどういった問題があるのか、ラクトフェリンがどう効果をもたらすのか具体的に見ていきましょう。

  • ・内臓脂肪とは?
  • ・内臓脂肪が蓄積する理由
  • ・短期間で脂肪が蓄積するが痩せやすい

この3つの項目を順番に解説していきます。

内臓脂肪とは?

内臓脂肪は「腸間膜」という腸を固定する膜に付く脂肪のことです。
腸間膜がある消化器官とは、小腸や大腸の一部で、腸の周りに脂肪が蓄積するため、お腹がポッコリと出てきます。

皮下脂肪と比べて代謝がはやく、適度な食事管理と運動で比較的容易に減らすことができる部分です。
内臓脂肪が蓄積するとメタトリックシンドロームといって、高血糖・高血圧・脂質異常の2つ以上がともない、将来の糖尿病や高血圧などの生活習慣病に関わります。

メタボリックシンドロームはもともと欧米で問題とされていたものですが、日本でも食生活の洋食化や、スナック菓子やジュース類が売られるようになり、車社会で運動の機会が減っていることから増加傾向になっています。

メタボリックシンドローム診断ではウエストのサイズが使われています。
男性は85cm以上、女性は90cm以上になると注意が必要です。
さらに脂質異常や高血圧、高血糖のうち2つが当てはまるとメタボリックシンドロームだと診断されます。

内臓脂肪が蓄積する理由

内臓脂肪が蓄積する原因は、食べ過ぎと運動不足です。
食事から得たエネルギーが余ると、中性脂肪に変えられて体に脂肪として蓄えられます。
そのため第一に「カロリー制限」をしなければならず、第二に「運動で消費カロリーを増やす」ことが必要です。

短期間で脂肪が蓄積するが痩せやすい

皮下脂肪は皮膚の下に脂肪がつくタイプで、太ももやお尻など下半身に脂肪がつきます。
女性は妊娠や出産の際に皮下脂肪が付きやすく、一度ついたらなかなか落とすことはできません。

その一方で内臓脂肪はお腹周りに脂肪がつくタイプで、脂肪がつきやすく食事制限や運動で比較的はやく落とすことができます。
内蔵の周りについた脂肪は代謝がはやく、分解しやすいのです。
内臓脂肪型肥満とは男性に多いタイプの肥満で、体重が標準でもウエスト周りのサイズが大きく、脂質異常や高血圧、高血糖がおこりやすく注意しなければなりません。

女性も中年以降になると、女性ホルモンの影響が少なくなり、内臓脂肪型の肥満になるリスクがあります。
「30代になってからウエスト周りが大きくなった」
このような方は内臓脂肪が蓄積している可能性があります。

ラクトフェリンには、中性脂肪やコレステロールを下げる働きや、LPSを不活性化させてインスリンの効きをよくし脂肪の分解を高める作用や、腸内環境を整える働きがあります。
これらの作用が相乗効果をもたらし、内臓脂肪減少に役立てることができるのです。

ラクトフェリンダイエットの疑問

ラクトフェリンダイエットの疑問ラクトフェリンを飲むうえで、いろいろな疑問が出てきます。
素朴な疑問をまとめてみました。

ラクトフェリンはいつ止める?

ラクトフェリンダイエットをしていると、「いつ止めるべき?」という疑問が出てきます。
希望の体重まで近づけば止めていいのか、それとも体重を維持するために続けるのか、迷ってしまうことがあるでしょう。

いつまで飲むかというのは、その人の考え方や体質などもあるため、それぞれの希望に合わせて調節してみてください。
たとえば若い人がラクトフェリンダイエットをする場合は、まだ代謝が高い年齢で内臓脂肪も蓄積しにくいため、「痩せたら摂取を止める」でいいでしょう。

30代くらいの方がラクトフェリンダイエットをするなら、「様子を見ながら続けるのがおススメ」といえます。
その理由は、30代女性は女性ホルモンのバランスが変化し始める時期で、これから50歳前後の閉経にかけて、ますます女性ホルモン減少の影響を受けやすいからです。

若い女性に内臓脂肪の蓄積が少ないのは、女性ホルモンの影響を受けているからです。
エストロゲンは女性らしい体つきをつくるためのホルモンで、初潮から分泌量が増えて皮下脂肪を増加させバストやヒップを豊かにします。
ところが30代以降になるとエストロゲンの分泌量が減少し、インスリンが効きにくくなるため血糖値が上がって、内臓脂肪が蓄積し始めるのです。

30代は「まだ更年期じゃない」と思うかもしれませんが、現代女性は仕事や家庭などいろいろな面でストレスを抱え込みやすく、30代ですでに女性ホルモンのバランスが崩れてしまっている方は少なくありません。

これからメタボにならないためにも、30代以降の女性はラクトフェリンサプリの継続がおススメです。
サプリのおかげで一度痩せても、これからどんどん内臓脂肪が蓄積しやすい体質へと変化するため、継続しながら体型維持を心がけてみてください。

ヨーグルトだと高くて続けられない

ラクトフェリンダイエットは継続してはじめて効果が期待できるため、毎月の費用が気になる方もいるでしょう。
ダイエット目的ではラクトフェリンを1日300mgの摂取が求められます。
それをラクトフェリン入りヨーグルトで摂取しようと思うと、1個ラクトフェリン100mg含有商品が多いため、1日3個食べる計算です。

仮に1個130円のヨーグルトを1日3個食べるとすれば、390円もかかってしまいます。
1個100円で買えるとしても、1日300円はするでしょう。
これだけの金額がすれば、1か月換算で「300円×30日=9,000円」もかかります。

ラクトフェリンヨーグルトは胃酸で「ラクトフェリシン」に分解され、抗菌作用を得るためにおススメの食品です。
この使い方なら1日1個で済むため価格は高くはありません。
それがダイエット目的となると、1日3個食べる必要があるのです。

さらにヨーグルトは腸溶性ではないため、どれだけの量のラクトフェリンが腸まで届いているかわからないでしょう。
ラクトフェリンヨーグルトは、そもそも目的が違うことを知っておいてください。

・サプリのほうが安い
ラクトフェリンダイエットで利用するなら、サプリのほうが断然安く、腸まで届けられる商品を選ぶことができます。
1か月換算5,000円前後で、1日あたり100円台でも続けることは可能です。

1日100円円台の負担とは、コンビニや自販機で買うコーヒーを毎日1杯我慢すれば、買うことができます。
そう考えると、月5,000円前後のサプリはそれほど高いわけではないことがわかるでしょう。

ラクトフェリンを飲めない人は?

ラクトフェリンはもともと母乳にも含まれる成分で、牛乳から抽出したものがサプリメントに使われていることが多いようです。
食品由来のため副作用は確認されていませんが、牛乳由来であることから一部の人は摂取することはできません。

・乳アレルギーの方は飲めない
ラクトフェリンサプリメントやヨーグルトを摂取できないのは、牛乳アレルギーがある方です。

牛乳アレルギーは、牛乳に含まれるたんぱく質の「カゼイン」に対しておこります。
カゼインは熱で変質することはなく、牛乳の加工食品でも残っているのです。
牛乳アレルギーがある方は、乳製品全般にアレルギー症状を示してしまい、牛乳由来のラクトフェリンも同じように摂取することはできません。

牛乳アレルギーは「乳糖不耐症」と同じように下痢がおこりますが、乳糖不耐症自体はアレルギーとはいえません。
乳糖不耐症は乳糖を分解するラクトースが少なく消化できないもので、お腹がゴロゴロしやすいのが特徴です。
牛乳アレルギーは下痢だけでなく、湿疹や呼吸困難などのアレルギー症状が出ます。

牛乳アレルギーは消化機能が未発達の乳幼児に多く、成長するに従い改善する場合もあります。
大人になって乳製品で湿疹や呼吸困難などの症状がでなければ、ラクトフェリンを摂取しても問題ない可能性があるでしょう。
そのような方がラクトフェリンを摂取する場合は、少しずつ摂取しながら様子を見て、症状が出ないことを確かめてください。

なおラクトフェリンを摂取してお腹がゴロゴロするだけの方は、乳糖不耐症の可能性があります。
その方も一般の方と比べてラクトフェリンサプリでお腹がゆるくなる可能性がありますから、様子を見ながら飲む量を調節してください。
乳糖不耐症の方がラクトフェリンサプリを飲んでも、そこまで下痢の頻度は高くないという考え方が一般的のようです。

まとめ

ラクトフェリンダイエットの詳細をもう一度簡単にまとめてみます。

  • ・腸溶性サプリを選んで腸まで届ける
  • ・3か月以上続けること
  • ・内臓脂肪が多い方におススメ
  • ・腸内環境を整える乳酸菌入りを選ぶ
  • ・効果を高めたい方は食事管理や軽い運動をプラス
  • ・1日300mgのラクトフェリンを摂取すること

このような点に注意してみましょう。

ラクトフェリンダイエットで痩せた方の特徴は、3か月や半年以上など長期的に服用を続けていることです。
1か月や2か月で「痩せない!」と決めつけるのはまだ早い可能性があります。
さらに注意したいのが、サプリを飲んでいる間に暴飲暴食をすれば無駄になりかねないため、規則正しい食生活と軽い運動をプラスしてみてください。

ダイエット目的だけでは飲むモチベーションが高まらないときは、ラクトフェリンの健康効果にも注目してみましょう。
健康やダイエットにもつながるとわかれば、「価格が少し高いかな?」と感じても、総合的なサプリとしてラクトフェリンを服用できるため続けられる価格だとわかると思います。
ラクトフェリンサプリはダイエットだけでなく、総合的な意味でも服用を続けてみましょう。

「ラクトフェリンダイエットの正しいやり方を解説しています。ラクトフェリンダイエットは間違った方法では、効果はほとんど得られない可能性があるのです。合わせてラクトフェリンの基本的なことや効果も解説しています。」

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