食べる胃腸薬!納豆菌の効果とは?

納豆といえば、食卓によく登場する食べ物です。どういう効果があるか詳しく知らなくても、健康にいいというイメージが定着しています。

納豆の歴史は古く、その誕生には諸説あります。よく知られているのは、藁に包んで運んでいた大豆が雨に濡れ、馬の背の体温で発酵して納豆になったというものです。どのような偶然であれ、藁に包んだ大豆が発酵し、それが食べられるといことを知ったことで、日本人の食事はより健康的なものになりました。

仏教の戒律に従い、日本人は長い間動物の肉を食べることなく暮らしてきました。鳥肉や魚、そして豆や穀物からタンパク質をとってきましたが、消化にもいい納豆は理想的なタンパク質食品だったのです。

他の国でも大豆を発酵させた食品はありますが、稲藁で包み発酵させる納豆は日本独自のものです。近代になって研究が進み、藁から納豆菌が発見されました。現在では稲藁で大豆を包み発酵させる方法だけでなく、納豆菌を使っての近代的な工場生産の納豆が主流になっています。

納豆菌の特徴

大豆だけでは、どう加工しても納豆にはなりません。稲藁にある枯草菌(こそうきん)の一種、納豆菌があって納豆になるのです。では納豆菌とは、どんな性質を持った菌なのでしょうか。

○熱でも胃酸でも死なない

納豆菌の優れた性質の1つに、熱に強いというものがあります。菌類は高温になると死滅しますが、納豆菌は100度の高温でも、-100度の低温でも死にません。胃酸にも強く、菌としてのよい特質を持ったまま胃から腸へと進んでいきます。

○抗菌作用がある

ラクトフェリンやビフィズス菌同様、抗菌作用が納豆菌にはあります。腸内にある腐敗物質である悪玉菌を排泄するのに効果があり、整腸作用に役立っています。

○ビフィズス菌を増やす

納豆菌のBN株は、ビフィズス菌を増やす働きがあります。善玉菌であるビフィズス菌が増えることによって、腸内環境はより整っていくのです。

○血液をさらさらにする

納豆菌によって作られた納豆のねばねばした成分に、ナットウキナーゼというものが含まれています。このナットウキナーゼには血栓を溶かすという効果があり、脳血栓の予防になると注目されています。

○ビタミンを合成

ビタミンB群を合成するのに納豆菌は働きます。特にビタミンKは、納豆菌があることによって多く作られています。

納豆菌をとるには

納豆をそのまま食べるのが手軽な方法です。納豆菌は増殖する力が強いので、1度の食事で納豆菌をとると、腸内でどんどん増えていってくれます。しかも納豆菌の腸内滞在期間は長く、5日ほど腸内にとどまり働いてくれます。

納豆を食べるときに、ビフィズス菌などの乳酸菌が含まれた食品を一緒にとるのをおすすめします。たとえば納豆キムチとか、食後に乳酸菌のヨーグルトを食べるなどです。納豆菌が働いて乳酸菌が増え、いつも以上に整腸効果が見込まれます。

また納豆はより発酵が進むので、賞味期限ぎりぎりで食べると効果があがります。ただし賞味期限を過ぎてしまうと、変質して風味が損なわれますから注意してください。

食品としての納豆が嫌いでしたら、納豆菌から生まれたナットウキナーゼを主体にしたサプリメントが市販されています。サプリメントなら独特の匂いもないし、粘つく食感もありません。納豆を食べたことのない、外国の方にもおすすめです。

サプリメントの中には、成分のはっきりしないものもあります。成分表を確かめ、万が一効果がないようなら、服用の継続を考えましょう。

市販の納豆に不安がある場合

健康によいイメージの納豆ですが、原料の大豆が遺伝子組み換え食品である場合は、本当に健康にいいのか不安になると思います。市販の製品を選ぶときには、原料や添加物をよく調べたほうがいいです。できるだけ添加物の少ないものにしましょう。

少々面倒な作業がありますが、自宅で納豆を作ることも可能です。煮た大豆に納豆菌を混ぜ、24時間発酵させて作るというものです。国産の大豆と安心できる納豆菌があれば、もっとも安心安全な納豆が食べられます。

大量に納豆を作った場合、冷凍保存が可能です。冷凍されても納豆菌の効力が落ちるということはありません。

納豆菌だけに頼らない

納豆菌に効果があるからといって、毎日納豆を無理して大量に食べる必要はありません。納豆が効果をもたらす適量は、1日に市販の納豆パック1~2個です。それ以上を毎日食べても、場合によっては大豆の過剰摂取で体調を崩すことになってしまいます。

薬と思って食べるのではなく、腸活ですすめられる健康な食材して、料理とのバランスを考えて取り入れていってほしいものです。特に乳酸菌と同時にとることは、食事のときに心掛けてください。

健康にいいといっても、納豆を食べてはいけない人がいます。心筋梗塞などを患い、ワルファリンという処方薬を服用している人です。納豆に含まれるビタミンKが血栓を作る可能性があるので、決して口にしないように注意してください。

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