腸重積は赤ちゃんだけの病気ではない

育児の経験がある方ならお分かりだと思いますが、乳児にとってすぐに病院に駆けつけなければいけない重篤な病気の1つとして、腸重積があげられます。元気だった赤ちゃんが、突然手足を縮めて激しく泣き出し、ミルクを吐いたり、血便がでるようなら急いで病院に駆けつけなければいけません。

腸が入り組んだ状態で重なり、内容物が流れなくなってしまうのです。そのまま放置すると腸が壊死してしまい、命が危険になる恐ろしい病気です。

この腸重積、赤ちゃんだけがなるものではありません。大人でもなりますから、ひどい腹痛が起こったら腸炎だと軽く考えずに、腸重積の可能性もあると思ってください。

急性と慢性による症状の違い

突然起こる特発性腸重積症、腹部の痛みで病院を受診し発見されることが多いようです。ただ成人の場合、特発性腸重積症にかかることはまれです。初期の段階では、主な症状は激しい腹痛だけですから、虫垂炎や食中毒の疑いもあるので、判断がつきにくいのが難点です。

小腸と大腸のつなぎ目が普通につながっているのではなく、潜り込んだ状態になってしまうのが腸重積です。大人の場合、それでも流れは急に止まりませんから、日常に急激な支障はありません。体調が悪いと感じても、原因が腸重積だとは考えも及ばないでしょう。

慢性化した腸重積では、痛みはありますが激しいというより鈍い痛みで、病院にいくほどではないと見過ごされがちです。人によっては、1年近く放置していることもあるぐらいです。

急性の場合は血便がでたり、嘔吐があったりしますが、慢性の場合はそのような自覚症状がでにくいのです。ただ腹痛が続くというだけですが、その間も症状は進行しています。いつまでも続く腹痛の場合、病院でレントゲンやCTスキャンなどを行い、腸の状態を確認したほうがいいでしょう。

腸重積の原因

・特発性腸重積症

成人がこの病気にかかった場合の原因は特定されていません。乳児の腸重積はほとんどがこの特発性腸重積症で、ウィルスが原因ではないかといわれています。

・開腹手術後

胃などの病気で開腹手術をした後で、腸が活発に再活動を開始したことで起こります。状態によっては、再び開腹手術になってしまいます。

・特定の病気が原因

小腸ポリープや悪性腫瘍、大腸ガンなどが原因で腸重積が起こります。原因となった病巣とともに腸の一部を切除する手術をおこなうことになります。

腸のポリープ

腸重積の原因ともなるポリープとは、いぼ状の小さな突起状のものです。ポリープができるのは、食生活の影響が考えられます。小腸、大腸、それぞれのポリープについて知っておきましょう。

・小腸ポリープ

小腸ポリープができることは、あまり多くありません。特別な症状がないので、できていても気付かずに過ごしている人がほとんどなのではないでしょうか。

悪化して出血すると、腸重積の原因になります。またあまり多くはありませんが、小腸ガンになることもあります。

・大腸ポリープ

腸にできるポリープの中で、もっとも多いのが大腸ポリープです。ポリープが小さいうちはほとんどが無害ですが、大きくなっていくにつれて癌化していくことがあります。これが大腸癌になるのです。

癌になる原因として考えられるのは、高脂肪の食物から作られる発癌性物質が、大腸内に長時間とどまっていることです。食物繊維も十分にとっていれば、自然と高脂肪の発癌物質も便となって流れていくのですが、便秘になっているからとどまっているのでしょう。

慢性の腸重積に気付き、診察を受けると癌が発見されることがあります。癌が広がった部分の細胞が壊死して、腸重積を引き起こしたのです。

小腸ポリープ同様、ただ大腸ポリープだけなら、急いで手術をする必要が感じられません。気付かずにそのまま日常を過ごすことになるでしょう。人間ドッグなどで体内をカメラで見ると、すぐにポリープは見つかりますが、検査を受けにいくことがなかなかできないものなのです。

一番の予防策として考えられるのは、やはり腸内にポリープを作らないことではないでしょうか。ポリープができなければ、悪性の癌に移行することもありませんし、手術の必要になる腸重積も避けられるのです。

健康な腸をめざす

健康な腸をめざすには、まず食生活の見直しが必要です。脂っこいもの、甘いもの、塩辛いものなどを避け、加工食品もできるだけ控えるようにしましょう。そして野菜や果物を、毎回の食事で積極的にとっていきます。

便秘は大敵です。かといって強力な下剤に依存するようになると、腸壁が荒れてポリープを作る別の原因となってしまいます。

脂肪を排出するラクトフェリンなどのサプリメントで、穏やかな便秘対策をしていきましょう。腸内に善玉菌を増やし、発癌物質となる老廃物はすみやかに排出していくのです。

便意をもよおしたときには、お腹が張って痛むものです。便通と関係なく、鈍痛のようなものを感じたら、迷わず病院にいきましょう。

また痛みがなくても、ある程度の年齢になったら、定期的に健康診断や人間ドックを受け、自分の腸内環境がどうなっているのか、積極的に知っていくことも大切です。

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