悪玉菌は健康に暮らすにはぜひ減らしたい菌

野菜もちゃんと食べなさい。子供の頃、食事のときに必ずこう言われませんでしたか?どうして大好きなお肉だけ食べていてはいけないのか、その頃はよくわかっていなかったでしょう。食べなさいと言う大人も、どうして野菜が必要なのかをうまく説明できなかったように思います。

野菜が必要な理由を聞かれたら、こう答えてください。野菜の食物繊維が、腸の中にいる善玉菌をふやして消化を助けてくれる。肉ばかりだと悪い悪玉菌がふえて、臭いオナラのもとになるから、野菜も食べなさいと説明しましょう。

悪という文字がつくくらい、体に悪いものだというイメージがありますが、悪玉菌にも存在意義はあります。悪玉菌がないと、善玉菌は悪者がいない世界のスーパーヒーローのように、仕事がなくなってさぼってしまうのです。そうなると人の消化活動は停止してしまいます。

代表的な悪玉菌

・大腸菌

昔からよく知られている悪玉菌です。大量にふえなければたいした害を与えないのが大腸菌ですが、病原大腸菌といわれる種類があり、それらは強い症状がでます。代表的なのは腸管出血性大腸菌、O-157として有名です。食品の衛生面に注意することで、かなり予防できる菌ですから、流行時には注意しましょう。

・ウェルシュ菌

酸素を嫌うという菌です。悪玉菌が優勢な体内に入ると、6時間から12時間で激しい下痢や嘔吐の症状がでます。作り置きしたカレーで食中毒になるのは、このウェルシュ菌が原因であることが多いのですが、酸素を嫌いますから、調理したものはまんべんなく底からかき回して、空気に触れさせるといいようです。

・ETBF菌(毒素産生型フラジリス菌)

近年発見され、超悪玉菌と呼ばれています。フラジリス菌という悪玉菌の勢力が強まることによって生まれたのがETBF菌です。大腸ガンなどの原因になる菌だということが、研究でわかってきています。腸内環境がよければ、発生を防ぐことが可能なので、善玉菌を維持してETBF菌の発生を抑えましょう。

悪玉菌が増えると起こるトラブル

腸内フローラの棲み分けでは、悪玉菌の割合はわずか1割です。善玉菌はその倍いますから、明らかに悪玉菌のほうが劣勢に思えます。けれど善玉菌の勢いが少しでも衰えると、悪玉菌は日和見菌を味方にすることができるようになり、人の体にさまざまなトラブルを引き起こすのです。

○腸内にあるものを腐敗させる

悪玉菌は食べた物のたんぱく質やアミノ酸を分解します。このときに食物繊維があって、消化したものをただちにからめとって運んでくれるといいのですが、停滞したままだと腐敗が進行してしまうのです。

腸内で腐敗が進行すると、硫化水素やインドール、スカトール、アンモニアなどの有毒なガスが発生します。硫化水素の臭いはおわかりでしょう。硫黄温泉の特有の臭いです。それがいやな臭いのするオナラや便臭になって、体外へでていきます。

さらに困ったことに、発生した有毒な腐敗物質は、腸壁の毛細血管から吸収されてしまいます。すると汗や口臭までもが、臭くなってしまうのです。また発ガン性物質を作り出すこともあるので、腐敗物質がたまらないように注意が必要です。

○便秘か下痢に

悪玉菌によって作られた腐敗物は、腸壁に貼り付いて腸の蠕動を妨げるようになります。そうなるといつまでも便が先に進まず、便秘になっていきます。便秘になるとさらに有害物質がふえていくことになり、毛細血管によって運ばれた有害物質が肌荒れなどを引き起こすのです。

便秘とは逆に、悪玉菌によって腸が水分を吸収することができなくなって、ひどい下痢を引き起こすことがあります。善玉菌が優性なら追い出せる細菌も、悪玉菌が優性だと腸内にすみついてしまうので、下痢、腹痛などの症状がでる腸炎を引き起こしてしまいますから、気を付けましょう。

○免疫力の低下

薬などに頼らず、自分の体の力だけで病気を抑える力を免疫力といいます。免疫システムの主体となるのは白血球の一種のリンパ球で、腸管免疫と呼ばれているものです。これらは善玉菌の力を借りて、腸内まで入り込んだ有害な細菌やウィルスと戦ってくれています。

腸内フローラのバランスがくずれて、悪玉菌が優性になると、腸管免疫の働きが低下します。すると口内炎やカゼなどの感染症、腸炎、大腸がんなどが発症しやすくなるのです。

○鬱の原因は悪玉菌にある

幸福感を生みだすセロトニンや、やる気をだすドーパミンは、腸内細菌の善玉菌によって生みたされています。悪玉菌が増えると、これら幸福ホルモンの量が減り、疲れやすい、気分が落ち込む、よく眠れないなどの症状がでてくるのです。

悪玉菌を増やさないためには

善玉菌をふやすためにも、偏った食事にならないように気を付けましょう。脂肪分の多いものや添加物の多いもの、さらに不衛生な状態で調理されたものは、できるだけ食べないようにします。

善玉菌をふやす食品などは、いろいろと紹介されています。外食や買った惣菜ですませるような食事でも、内容に注意してできるだけ発酵食品や乳酸菌製品をとりいれてください。

ストレスも悪玉菌をふやすことになりますから、できるだけストレスがないように暮らしましょう。そうはいってもストレスはどうしょうもないということなら、せめて睡眠をたっぷりとることをおすすめします。

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