ロイテリ菌は、乳幼児の身体を守るためにとても大切な乳酸菌です。どのような効果を持ち、それが乳幼児にどのような影響を与えるのでしょうか。乳幼児をもつママさん、必見です。
ロイテリ菌とは
乳酸菌の一種で、「ラクトバチルス・ロイテリ菌」と言います。母乳に含まれており、授乳によって乳幼児の体内に取り込まれます。この菌により、乳幼児は腸内環境を整え、免疫力を付けていくのです。
ロイテリ菌の分類
ロイテリ菌には大きく分けて2種類の菌株があります。ひとつは「プロテクティス株」です。腸内での悪玉菌の増殖を抑制する働きを持ちます。
もうひとつは「プロデンティス株」といい、二つの菌株をブレンドしたものです。口腔内環境を正常に保つ働きを持ち、歯肉炎や歯周病などの口腔内疾患を予防してくれます。
赤ちゃんの夜泣きに効果的?
産後のママにとっては赤ちゃんの夜泣きは負担が大きいものです。専門家による研究実験によると、乳幼児にロイテリ菌を一定量投与した場合、1日の夜泣き時間が50分以下となったという報告があります。
これは、ロイテリ菌の腸内環境を整える働きによるものだと考えられています。
この他にも、次のような働きがあります。
・免疫力アップ
・胃腸機能正常化(未熟児に対し効果が期待できます)
・歯周病、歯肉炎などの口腔内疾患の予防
何を食べればいい?
生活習慣の乱れから、ロイテリ菌を持たない母親が多いと言われており、乳幼児に十分なロイテリ菌がいきわたっていないのが現状です。ではどうすれば増やすことが出来るのでしょうか。
ロイテリ菌が配合されている乳製品やサプリメントを摂取してください。また、乳幼児向けのサプリメントも販売されており、ミルクや離乳食に混ぜることも可能です。
まとめ
母乳を乳幼児に与えることは、母体の栄養を分け与えるだけでなく乳幼児の身体を守る働きもしています。母親だけが出来るものですね。と言っても、何か事情があり、母乳で子育てが出来ない場合もあります。
その時は、ロイテリ菌配合のサプリメントを乳幼児に与え、身体を守る手助けをしてあげてください。ただ、乳幼児にサプリメントを飲ませるなんて…と不安になりますよね。
大丈夫です!ロイテリ菌は母乳に含まれている乳酸菌ということもあって、用法・容量を守れば、乳幼児が摂取しても問題はありません。ただし乳幼児に疾患がある場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。