お腹が張ると苦しいものです。トイレで排便と同時にガスもだしてしまおうと思っても、息を吐くように簡単にだすことができないのがガスです。ガスが腸内に溜まる原因とはなんなのでしょうか。
ガスが溜まる原因
○呑気症(どんきしょう)
人は食事をするとき、大きく口を開けて食べ物を口に入れ、一気に呑み込んでしまうことがあります。このとき食べ物といっしょに空気も呑み込むことによって、腸内に空気が溜まってしまうのが呑気症です。
食べ方に問題があるようです。早食いを避け、よく噛んで食べるようにすると改善されます。呑み込むときには注意しましょう。
○便秘
排便がうまくいかず、腸内に便がいつまでも残っていると腸内ガスが発生します。これが悪玉菌を増やし、腸壁の炎症をうながすことになってしまうのです。腸のマッサージなどして、ガスを体内からだすようにします。
○ガスが発生しやすい食べ物
焼き芋といえば、おならの原因のように言われてきました。サツマイモなどのイモ類や精白した穀物製品、糖分の多い食べ物などは、含まれているデンプン質のせいでガスを発生させやすいのです。
玄米や全粉粒のパンに変え、デンプン質の多い食物を減らしましょう。また食物繊維の多いものといっしょに食べると、ガスが発生しにくくなります。
○炭酸飲料の飲み過ぎ
炭酸飲料に含まれる炭酸ガスは、そのまま腸内にまで届いてしまいます。コーラやビールなどを大量に飲むと、排出しきれないガスがどんどん体内に溜まっていってしまうのです。
ガスがでにくくなる原因
○暴飲暴食
デンプン質の多いポテトフライなどつまみながら、ビールやコーラを大量に飲めば一気にガスは溜まります。排出したくても、腸が大量の排泄物とガスで詰まってしまったら、だせなくなってしまいます。
暴飲暴食が日常的にならないように気をつけましょう。消化しきれないものが腸内に留まると、脂肪として蓄えられることになり、結果肥満へとつながります。
○腸内の炎症
むくみ腸や腸壁の炎症ができた状態になると、腸の動きが鈍くなってしまい、ガスの排泄がうまくできなくなってしまいます。
○ストレスによる腸の動きの低下
緊張した状態が続くと、腸の蠕動運動は低下します。そのせいでガスの排泄がうまくできません。ストレスをなくし、寝る前に腸のマッサージをして、動きがよくなるようにしましょう。
お腹の張る病気
ガスが原因でお腹が張るだけでなく、さまざまな病気が隠れている場合があります。
過敏性腸症候群、腸閉塞、大腸ガンなどは症状に腸の張りと便秘、下痢などがあります。原因がわからないまま腸の張りが続くようなら、病院で診察を受けるべきです。