ラクツロースの特徴
ラクツロースには、次のような特徴があります。
・腸内のビフィズス菌を増やす
・腸内の悪玉菌を減らす
・血液中のアンモニア値の上昇を抑える
ラクツロースは、私たちヒトの体内に入ると、途中で分解されることなく大腸に到達します。すると、悪玉菌が減り、腸内のビフィズス菌を始めとする善玉菌が増えるため、腸内環境を改善する効果が期待されています。腸内でのビフィズス菌の増加は腸内環境に深く関係すると言われています。
ラクツロースの副作用
ラクツロースはその特性を生かして医療用としても用いられています。ただ、次のような副作用の報告があるので注意が必要です。
・下痢
・嘔吐
・腹痛
このラクツロースは医療機関で使われている下剤の成分にもなっているため、このような意図していない作用が起こることがあるようです。ただ、これはいずれも必要以上に多量に摂取した場合に起こっているようですのですので、少量または適量の服用であれば問題はないようです。
ラクツロースはいつ頃から知られている?
ラクツロースは元々研究用として作られた人工的な成分です。その歴史は1930年代にさかのぼります。研究室で糖質の分子構造研究のための素材として用いられていましたが、20年程経った1950年代に入り、このラクツロースはヒトの腸の中でビフィズス菌を増やすということが分かり、その後研究素材としてだけでなく、医療用医薬品としても用いられるようになりました。
ラクツロース服用の際の注意点
ラクツロースは適量を適した使い方で用いれば素晴らしい成分です。実際、小児便秘のお薬としても使われているそうです。ただ、多量に摂取すると、下痢や軟便、腹痛などの症状が出るため、摂取量は医師の指示に従うことが大切です。日ごろから腹痛や軟便の傾向がある人やお腹のハリがあるような人は、摂取を控えたほうがよいかもしれません。症状がひどくなる可能性があります。また、ラクツロースには糖分が含まれています。そのため、糖尿病といった持病がある場合は、摂取する際に注意が必要です。糖尿病などの症状によって常時服用しているお薬があれば、飲み合わせにも関係してくるため、服用中のお薬がある場合は、必ず医師に相談の上服用するようにしてください。